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計画

ここでは特に、データマネジメントプラン(DMP)について説明しています。

背景

世界的なオープンサイエンス(論文+研究データのOA化)の動きを受けて、2021年に内閣府から、第6期科学技術・イノベーション基本計画が発表されました。この中で、日本学術振興会などの資金配分機関は、2023年度までにDMPの仕組みを導入する必要があるとされました。これを受け、科学研究費補助金では、2024年度より全ての研究課題においてDMPが本格的に導入されることになりました。

 【参考】

DMPとは

データマネジメントプラン・データ管理計画とも呼ばれるもので、研究助成機関などが求める研究データの管理に関する計画書のことです。ポイントは研究開始前に作成しておくもので、研究中は進捗に応じて適宜修正をするものであるという点です。

本学のスケジュール

  • (交付内定・交付申請時)DMPを作成し、作成したことを本学に報告する
  • (研究中)DMPを適宜更新する
  • (研究後半)DMPの提出/(あれば)公開可能な研究データ等を機関リポジトリへ登録する
    ※登録方法についてはこちら
  • (実績報告書提出時)研究データに関する情報(※)を報告書に記入する
    ※DMPに記載した全ての研究データではなく、公開済の研究データのみが対象

詳しくは下記をご参照ください。

【学内通知・説明動画】(学内限定)

学内通知(HWP)

「科学研究費助成事業採択課題にかかるDMP(データマネジメントプラン)の作成について(依頼)」

Youtube

科研費研究課題のデータマネジメントプラン(DMP)について(約10分)

PDF版(HWP)

科研費研究課題のデータマネジメントプラン(DMP)について

DMPの様式

DMPの様式は、資金配分機関ごとに異なっています。下図は科学研究費補助金のDMPの様式例です。
あくまで様式例ですので、足りない項目については適宜追加・修正の上、お使いください。

その他の資金配分機関の様式

Q&A

これまでに寄せられた質問とその回答をまとめました。

何をDMPに書いたらいいですか?

まずは「研究データ」と「管理対象データ」を整理する必要があります。「研究データ」とは、研究活動の過程で生み出される全てのデータで、科研費の場合は、電磁的な形態により管理可能なものとなっています。そのうちDMPに記入する必要があるのは、「管理対象データ」であり、最終的には研究者がその範囲を定めるということになっています。

「管理対象データ」を考える際は、

  • 論文の根拠データかどうか
  • 管理が必要かどうか
  • 利活用の可能性があるかどうか

などをポイントにして検討するとよいでしょう。

収集・取得・作成する研究データがない場合でも、DMPを作成しなくてはいけないのですか?

ない場合には作成不要です。

まだ収集したデータがない場合はDMPを作成しなくていいですか?/当初の予定では調査をする予定でしたが、例えば予算の都合や、社会情勢などの理由で調査できなくなってしまった場合は、どうしたらいいですか?

DMPは、データを管理するための計画書です。作成時点でのデータの有無ではなく、研究計画調書などに沿って、今後データを収集・取得・作成する予定があれば、わかる範囲で記入、作成してください。
またDMPは一度作ったらそれで終わりというものではなく、研究データを管理するためのリストなので、研究中も必要があれば、更新していくものです。DMP作成時点では収集予定のデータを記載しておき、予定が完全になくなった時点でDMPから当該データを削除するということにするとよいでしょう。

公開しないデータは、DMPを作成しなくてよいですか?

DMPで管理をする研究データは、「公開する」「非公開とする」とは別に判断するものです。
例えば個人情報が含まれるため、「非公開とする」ことは、まさに適正に研究データを管理することに当たるため、DMPに記載する必要があります。
研究データの公開については、1番多い誤解として、全ての研究データを公開しなくてはいけないと思われることです。公開できないものまで公開するようにと言われている訳ではありません。
研究データの公開については、オープンアンドクローズ戦略のもとに行うことになっています。
つまり、研究過程で生み出される全ての研究データがあり、その中から管理対象データを決め、さらにその中で公開できるものは公開する、できないもの、あるいはしてはいけないものは非公開とすることになっています。

「研究データ」や「管理対象データ」の具体例が知りたいです。

下記は、「3. 本学のスケジュール」に沿って本学に提出されたDMPに記載されたデータの一部です。

  • インタビューの調査データ・アンケートの調査データ・インターネット調査のデータ
  • 実験データ・実験プログラムのソースコード・イベント観測データ・観察データ
  • 統計データ・パネルデータ・モデルデータ・リストデータ
  • シュミレーションデータ・シュミレーションコード・リプリケーションデータ
  • 推計データ
  • 企業データ・株価データ・財務会計データ・消費データ・市場データ・特許データ
  • 気象データ・有価証券報告書の画像データ
  • 人口統計データ・レセプトデータ・世帯調査データ・行政データ・不動産データ
  • 公開されているデータセット・各省庁に申請して得られる匿名データ
  • 外部データベースから抽出したデータ
  • 研究ノート・論文のソースファイル・古文書の画像データ・文献間の類似データ
  • 文献リスト・文献レビューのデータ・一次資料のデータ

さいごに

DMPを作成する上では、下記のポイントを考慮した上で、ぜひDMPをデータを管理しやすくするもの、データの管理を適正に行っていることを説明しやすくするものとしてご活用ください。

管理対象データを考える時のポイント

  • 論文の根拠データであるか
  • 管理が必要なデータかどうか
  • 利活用の可能性があるか

公開・非公開のポイント

  • 研究分野等の特性に配慮して「公開」、「共有」、「非共有・非公開」を判断

また、科学研究費補助金(科研費)で研究を実施し、研究成果を公開する場合には、即時OA義務化の対象となる可能性があります。
(詳細は「公開」ページを参照)
その場合には、下記の点にも留意する必要があります。

科研費申請・論文投稿時のポイント

研究開始前から

  • 科学研究費の応募・交付申請時には…APCを忘れずに計上!
  • 論文投稿時には…「著者最終稿」*を確実に保存

をしておくといいでしょう。
※査読を経て最終的に受理された原稿で、出版社のレイアウトやフォーマット適用される前のもの